産業用ロボットを導入する目的は?

人手不足への対応や生産性向上を目的にロボット導入を考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

実際、人手不足や働き方改革の影響により、製造業だけでなく非製造業の領域でもロボットの導入を推進する動きが数年前から活発になっており、市場規模も成長しています。

本コラムでは、これからロボットを導入したいと考えている人、ロボットを導入したけれど思うような成果をあげられてない人に向けて、役に立つ情報を発信していきます。

第1回目は、産業用ロボットを導入する目的をまずは考えてみよう、という内容です。

産業用ロボットが普及し始めて30年以上がたった今、色々な製品が各メーカーから出ており、様々な現場で使われています。そのため、自社に一番適したロボットは何か、どういった事例があるのか、というのが気になると思いますが、まずその前にロボット導入の目的を整理するのが大切です。安易にメーカー等に相談する前に、まずは目的をしっかりと考えてみましょう。整理の助けとして、今回は産業用ロボットで得られるメリットを下記の8項目を上げて、考え方を知ってもらえればと思います。御社内で優先順位をつけることができれば、ロボットメーカーや商社、実際にロボット導入を担当するシステムインテグレーターもより具体的な内容をもとに相談にのってくれるでしょう。

《産業用ロボットを導入すると得られるメリット8つ》

1.高付加価値化

ロボットを導入することで製品を高付加価値なものにする

<具体的事例>

・人手作業では検査の限界があったがロボットを導入することで信頼性が向上

・衛生管理として、汚染源となる人が介在せざるを得ない作業をロボットに代替させることで衛生管理が向上して高付加価値化

2.作業環境の改善

人がその作業を実施すると危険なのでその作業をロボットに代替する

<具体的事例>

・高い場所の作業は人だと落下の危険性や足場作りのコストがあるためロボットへ代替

・高熱高温環境で人が火傷する危険性があるため、危険な作業をロボットに代替

3.省人化・省力化

今まで人がやってきた作業をロボットに代替

<具体的事例>

・熟練の技術者が単純作業ばかりに時間を取られており、ロボットへ代替する事で、もっと付加価値の高い作業を技術者が行う。

・単純作業をロボット化することで、新製品開発などの付加価値の高い作業を技術者に任せたい。

4.低コスト化

ロボットを導入することで今までかかっていた人件費や設備費用を削減

<具体的事例>

・人手不足のため募集をかけても人が集まらず人件費が高騰しており、作業をロボットへ置き換えることで人件費よりも低コストで運営する

・重労働に耐える辞めない仲間としてロボットを捕らえる事で、残業代や人材募集にかける手間・コスト・時間を含めた費用対効果を向上する

5.生産性向上・作業効率の向上

ロボットを導入することで、生産効率を上げて生産量を増加

<具体的事例>

装置をずっと稼働させるためには人が夜勤や休日勤務をしなければならないが、ロボットに代替し24時間365日運用することで、製品の生産量を増やしたい。

6.省スペース化

レイアウトの自由度を改善や面積あたりの生産性を向上

<具体的事例>

・生産するものが多くなり、現状のスペースでは足りなくなってきたが、人の導線や機械の配置などを見直すとともにロボット導入により必要なスペースを小さくする。

・天井などの未使用領域を見直す事で、新たな工程を検討し、面積あたりの生産性を向上させる

7.品質安定・向上、製品の安全性、トレーサビリティの確保

作業者によってバラツキが出ており製品の安定性を上げるためロボットで均一化

<具体的事例>

・検品作業を行う技術者のレベルにより不具合品を出荷するケース、良品をNGと判断するケースがあるが、ロボットと画像検査装置を導入することで、品質の安定性が測れる。

・溶接、塗装などの作業で熟練者と初心者で製品の完成度に違いが出るが、ロボットに代替させることで一定の品質を保つ。

8.省資源・省エネ化

従来の設備を見直すことで、消費電力を低減

<具体的事例>

・従来は大型な設備で生産していたが、低消費電力のロボットに置き換えることで、30%以上の電力消費を低減。

・工程をロボット導入前提として考えることで、不要な工程を削除でき、今までかかっていたエネルギーを省略。

9.需要変動対応、少量多品種への対応

生産量の変動に合わせた社内の仕組みを柔軟なシステムへ変更

<具体的事例>

・今後の継続受注が不明なため、専用機を作るコストは省きたいが、人手で対応することも難しいため、応用の効くロボットを導入することで対応。

上記の9つは一例ですが、目的を考え、優先順位をつけることで、ロボットを提供する側もどういった解決策を提案すれば良いかが絞りやすくなります。まずは御社の課題を上記に沿って考えてみては如何でしょうか?

Quinyではロボット導入に関して、まずは最初に何をしたら良いか分からないという方に向けて、QuinyAppの提供や無料相談に対応しています。また、ロボットだけでなく、専用機の作成や治具・道具による解決が良いと思った場合は、そちらの提案も実施しています。

もし自社内で課題を上手く整理できない場合は、是非、お気軽にお問い合わせください。 下記のフォームからご連絡頂ければ、担当者から折り返しお返事させて頂きます。